「荒廃感」「都会的」「無機質」などのコンセプトに【花材選定編①】エアプランツ チランジア
フラスタや楽屋花などお祝い花デザインの参考に。
舞台の演目やライブテーマに沿った方がより会場でも映えます。
単純に推し様の好きな色を全面に押し出すのではなく、役者さんは演じられる配役や設定を感じられるもの、アーティストは曲や今回のライブコンセプトを感じられるもの、世界観を共有したより意味のあるお祝い花を贈れたら。
今回は「エアプランツ チランジア」を使い、そんなお祝い花事例を紹介いたします。
エアプランツ チランジア
エアープランツ(Airplants)とは、ハナアナナス属のうち、空中の水分に依存し、そのため土や根を必要とせず葉から雨や空気中の水分を吸収する着生植物をいう。
「エアープランツ」は正式名ではなく、商標的な俗称、正式名称を「チランジア」という。
チランジアは日本の気候下では空気中の水分だけでは生きていくことが出来ず、栽培下では時々水を与えることが必要となる。
水を与える回数や量は季節や置かれている場所の湿度によって調節が必要である。また蒸れに弱い種も多いため、通風にも注意が必要である。
簡単に言えば土を必要とせず、空中の水分を吸収するため中長期公演の舞台などにも使いやすいです。
人工的にも見える様相から、
「荒廃感」「都会的」「無機質」
な印象をつけることができます。
他に浮かぶキーワードとしては、
「淋しい」「冷たい」「cool」「衰亡」「破滅」「異世界」・・・。
例えば、近未来、すさんだ設定など舞台ではヨルハシリーズなどの花贈りに取り入れたら面白いと思います。
また、悲撃のヒロイン症候群、ミオヤマザキなど強いメッセージ性のある楽曲のアーティストには一歩踏み込んだ花贈りになると思います。
エアプランツ チランジアを使ったお祝い花事例があります。
『二酸化炭素』
《この物語は忘れられてる命を思い出す一つの手段に過ぎない》
2010.03.13[Wed]-03.21[Thu] @中野WestEndStudio
2014年6月。新宿の南口の歩道橋で一人の男が反政府を唱い、焼身自殺をしたその日、女子高生「いずみ」は強姦を受けた。
いずみの妹「ほのか」は、アイドル活動をしているが、事務所への不満が溜まり、親や友人への相談を禁じられることへのストレス、金銭面などの理由で追いつめられていた。
ある日、深刻な顔をする母親の口から出たのは、焼身自殺をした男が、小さい頃に母親と離婚した自分達の父親だという事だった。
当時、観劇後の感想ツイートをみると、特に学生さん達に刺さりまくった、気持ちがえぐられた類のものが多かったです。
主演舞台へのお祝いということもあり、顔くらい大きなサイズのダリア マルコムズを使ったり、赤が映えるジンジャー、ダリア NAMAHAGEも使いました。
「無関心」「他人事」「諦め」など心情的な側面を演出すべく、特徴的な石化柳がうねる流れをつくり、人工的な無機質感にエアプランツを組み込みました。
この様な意図に気付いてもらえなくともエアプランツ チランジアがあることで、より生花の繊細さや発色の良さが感じられるものになっていると思います。
仕入れ原価は少し高いのでたくさん入れる必要はないです。
お祝い花の印象を上げるには、
形状の違い
質感の差異
濃淡やコントラストなど配色
ここがカギとなります。
お祝い花は「想いを形にしたもの」、一つでも多くの想いを込めて、意味のある花贈りを。
ご参考にしていただけましたら。
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