ミュージカル『レ・ミゼラブル』④ @帝国劇場
帝国劇場には帝国劇場の匂いがあります。
劇場入った瞬間に「あっ・・・帝劇の匂い」って思います。
その匂いを嗅ぐと無条件でテンションがあがる風早です。
ここ数回、レ・ミゼラブルについて個人的な趣味で言いたいことをつらつらと書いておりますが・・・もうしばらくお付き合いください。
マリウスとコゼット(以下、マリコゼ)。
はい。ここを回避することは当然できないのですが・・・
1 コゼットに重きをおいていない
2 マリウス、エポニーヌにしておけ
3 恋に生きるのか、革命参加するのかはっきりするんだ!マリウス
4 一目で恋に落ちる説得力を求めます
などの理由からこの二人の恋に興味を持てず、どうしても後回しにしていました。
でも、書きます。
だって、海宝直人氏(以下、海宝くん)と生田絵梨花さん(以下、いくちゃん)のマリコゼには説得力があったから。
もともと、アイドルがグランドミュージカルでヒロインを演じることに抵抗があります。
たいして歌も歌えない、演技もできない、ただ可愛くて集客できる(まっ、集客は大切ですが・・・)って理由だけで舞台にあがる。
あと、アイドルファンが詰めかけると客席の空気が変わる。
拍手のタイミング、掛け声、意味不明な服装。もう嫌悪感しかないです。
いくちゃんが最初にレミゼに乗った時も例にもれず「おいおい」って思いました。
実際、初のレミゼの時は歌えてなかったし。
いや、今でもミュージカル女優として合格かって問われたら・・・そりゃ。はい。
ただ、彼女はきっとすごく努力をしていると思う。そこが今までのアイドルと違う。
観る度にうまくなっている。
そして、ミュージカルを宣伝するために出るバラエティでは身体張って頑張っている姿が。
ここ一年で彼女に対する見方が一気に変わりました。
コゼットの歌、歌えております。
歌い上げる楽曲がないというのもありますが、歌えております。
そして、可愛い。
とにかく可愛い。
そりゃ、ぶつかった瞬間、恋に落ちる。
あの「タラリラ♪タラリラ♬タラリラ」の曲に妙な説得力が生まれる(笑)
この時に同じくらい大切なのがマリウスのイケメン具合。
海宝くん、完璧です。
今までもマリウスは比較的イケメンさんが演じてきています。
余談ですが・・・私の大好きな原ぼうこと原田優一もイケメンマリウスを演じてます。
個人的にはマリウスを演じる原ぼうよりアンジョルラスを演じる原ぼうが好きですが。
はい。余談でした。戻します。
その海宝マリウスと生田コゼットの並びは常に美しい。
出逢った瞬間からコゼットの屋敷で再会し、最後の結婚式、育ての父バルジャンの最期を看取る瞬間までの二人の並びは美しい。
身長とかお顔を大きさ、衣裳の似合い具合も相乗効果。
私は舞台に「非現実」を求めています。
でも、だからと言って夢物語や現実とかけ離れた非現実ではあかんのです。
ちゃんと説得力とか納得させてくれるファクターが不可欠です。
そういう意味でも今回のレミゼのキャストは穴がない。
個人的には未見の熊谷彩春さん演じる史上最年少コゼットも早く観たい。
この春、高校を卒業したばかり。2000年生まれとのこと。
そんな彩春コゼットが歌う「私の人生が始まった。そんな感じ。」という歌詞、稽古場でも「うんうん」「そうだよね」ってなったとかならないとか(笑)
レ・ミゼラブルは5月28日まで帝国劇場にて絶賛上演中。
と、いってもチケットは完売。
もはや入手困難のようです。
私も東宝はじめ、ぴあやイープラス、その他全てのプレイガイドで落選しまくり、久々に落ち込んでおります。
帝国劇場のあとは、御園座(愛知)、梅田芸術劇場(大阪)、博多座(福岡)、札幌文化芸術劇場(北海道)と全国公演があります。
地方なら何とかなるかな・・・とむちゃくちゃ僅かな望みを抱いております。
素晴らしい作品、一人での多くの方に観て欲しい。
高額転売とか本当にやめて欲しい。
令和元年5月1日よりはなしごと演劇部(仮)の(仮)が取れ、本格的に活動が始まるらしいです。
演劇って自分の好みで観る演目の傾向が本当に偏ります。
よく耳にする劇団さんだけど、ちょっと一人で観に行く勇気がない。
興味あるけど、どうしていいか悩む。
舞台観てみたいけど、何から観ればいいか分からない。
そんな方の背中を「ぽん」って押してくれるはず。
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