『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』@東京宝塚劇場
観劇は心の安定剤。
今年もあと二ヶ月しかない。
その現実を受け入れることのできない優です。
「エリザベート」@東京宝塚劇場
「エリザベート」という作品が大好きです。
彼女たちが生きた場所に触れたく・・・
二年に一度、ウィーンを旅します。
結婚式を挙げたアウグスティーナ教会から。
そこからシェーンブルン宮殿やマイヤーリンク、シュテファン大聖堂などなど。
観光したり、ミュージカル観たり、美味しいもの食べたり、ミュージカル観たり、お酒飲んだり、ミュージカル観たり、馬車に乗ったり、ミュージカル観たり。
旅の終わりはハプスブルク家のお墓があるカプティーナ教会。
こんな感じの旅を演劇仲間と続けてます。
そんな大好きなエリザベート、
現在、東京宝塚劇場で絶賛上演中。
月組トップ娘役愛希れいか(以下、ちゃぴ)の退団公演。
男役から娘役へ華麗なる転身を遂げたちゃぴ。
エリザベートは彼女の退団公演に相応しい演目だ。
トップ娘役として走り続けてきた彼女の集大成。
スタイルもよく、可愛らしく美しい。歌も上手、踊りも上手、そして演技も上手。
東宝、宝塚、海外も含めたくさんのエリザベートを観てきましたが・・・
彼女は自身の持つ全ての武器を駆使して圧勝。
あどけなさの残る無邪気な少女シシィから、強く気高い皇后エリザベートを見事なまでに演じきったちゃぴ。
このまま書き続けると永遠に終わらないので・・・中でも印象に残ったシーンを抜粋。
一幕
「私だけに」
この直前の場面、フランツに分ってもらえず、嫁いだことを後悔し、死のうとまでする。ここまでで、ちゃぴはまぁまぁ本気で泣き。このままで歌いきれるか心配してしまったけど・・・無用な心配でした。
顔を上げた瞬間に表情が変わり、演奏が始まる。そこからの歌い上げは圧巻。
鳥肌たちました。もらい泣きする間もなく聞き入ってしまった。
自分らしく生きると決めた彼女の凛とした姿は強く、気高く、神々しかった。
そこからのちゃぴはオーストリア皇后として生きるエリザベートそのもの。(いや、エリザベートに会ったことないから、私の想像の中のエリザベートです)
フランツに愛され、トートに魅入られ、皇太后ゾフィと闘い、孤独と闘った。
「鏡の間」
鏡の間。ここの場面はエリザベートを演じたどの方も本当に美しかった。
照明、セット、衣装が最大限美しくなるようにセッティングされていた。
ただ、今回のちゃぴの美しさは半端ない。ためいきが出てしまったくらい。
スタイルのよさ、顔の小ささ、手足の長さがそうさせたのだと思っている。
あの場面はトートも観たい、フランツも観たい。
でも、オペラグラスはちゃぴエリザにロックオンされてしまった。
二幕
トート閣下とルドルフの「闇が広がる」が好きなシーン。でも今回はいい印象なし(爆)
「精神病院訪問」
ウィンディッシュ嬢を演じる海乃美月(以下、うみ)とのシーン。
身体は自由だけど心を拘束されているエリザベート。
身体は拘束されているけど心が自由なウィンディッシュ嬢。
もし、代われるなら、代わってもいいのよ。
私の孤独に耐えられるなら。
あなたの魂は自由だわ。そうよ、自由。
私の魂は旅を続けても、束縛されたまま。
あなたの方が、自由。
精神疾患のあるウィンディッシュ嬢は「自分こそがエリザベートだ」と名乗り取り乱す。
彼女をなだめるエリザベート。泣きだすウィンディッシュ嬢。
ここのシーン、東宝だと「違う!私がエリザベートよ!あなたはエリザベートではない!」的な感じで強く描かれていると記憶してますが、月組エリザはエリザベートがウィンディッシュ嬢を受け入れ、ウィンディッシュ嬢が救われるイメージ。
自身の黒い扇を手渡し、彼女のボロボロの白い扇を受取る。
不覚にも泣いてしまった。
扇のシーンは東宝にはなかった。花組の時にもなかった。ググってみると2016年の宙組エリザからのシーンみたいです。
うーーーん。宙組観てるはずなのに・・・記憶ない。
余談ですが・・・
うみも歌うまジェンヌさん。
次のトップはうみだといいなぁって思ってたんだけどな。
違ったなぁ。
他にもルドルフの霊廟のシーンや最後のシーン。書きたいことがまだまだあります。
なので、次回に持ち越します。
フランツを演じる美弥るりか(以下、みやるり)についても書きたい。
月組エリザベートで一番楽しみにしてたのは・・・実はみやるりだったりする。
本当に色気のあるフランツだった。
本編後の群舞のみやるりは圧巻。
ということで・・・後編につづく。
つらつらと書き綴ってみましたが・・・
月組のトップはある意味、ちゃぴだったんだな。と思う今日この頃です。
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