『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』@東京宝塚劇場

はなしごと演劇部(仮) 2018.11.02

 

 


 

観劇は心の安定剤。

今年もあと二ヶ月しかない。

その現実を受け入れることのできない優です。

 

「エリザベート」@東京宝塚劇場

「エリザベート」@東京宝塚劇場

 

「エリザベート」という作品が大好きです。

彼女たちが生きた場所に触れたく・・・

二年に一度、ウィーンを旅します。

 

結婚式を挙げたアウグスティーナ教会から。

そこからシェーンブルン宮殿やマイヤーリンク、シュテファン大聖堂などなど。

観光したり、ミュージカル観たり、美味しいもの食べたり、ミュージカル観たり、お酒飲んだり、ミュージカル観たり、馬車に乗ったり、ミュージカル観たり。

旅の終わりはハプスブルク家のお墓があるカプティーナ教会。

こんな感じの旅を演劇仲間と続けてます。

 

そんな大好きなエリザベート、

現在、東京宝塚劇場で絶賛上演中。

 

月組トップ娘役愛希れいか(以下、ちゃぴ)の退団公演。

男役から娘役へ華麗なる転身を遂げたちゃぴ。

エリザベートは彼女の退団公演に相応しい演目だ。

トップ娘役として走り続けてきた彼女の集大成。

スタイルもよく、可愛らしく美しい。歌も上手、踊りも上手、そして演技も上手。

東宝、宝塚、海外も含めたくさんのエリザベートを観てきましたが・・・

彼女は自身の持つ全ての武器を駆使して圧勝。

あどけなさの残る無邪気な少女シシィから、強く気高い皇后エリザベートを見事なまでに演じきったちゃぴ。

このまま書き続けると永遠に終わらないので・・・中でも印象に残ったシーンを抜粋。

 

 

一幕

「私だけに」

この直前の場面、フランツに分ってもらえず、嫁いだことを後悔し、死のうとまでする。ここまでで、ちゃぴはまぁまぁ本気で泣き。このままで歌いきれるか心配してしまったけど・・・無用な心配でした。

顔を上げた瞬間に表情が変わり、演奏が始まる。そこからの歌い上げは圧巻。

鳥肌たちました。もらい泣きする間もなく聞き入ってしまった。

自分らしく生きると決めた彼女の凛とした姿は強く、気高く、神々しかった。

そこからのちゃぴはオーストリア皇后として生きるエリザベートそのもの。(いや、エリザベートに会ったことないから、私の想像の中のエリザベートです)

フランツに愛され、トートに魅入られ、皇太后ゾフィと闘い、孤独と闘った。

 

「鏡の間」

鏡の間。ここの場面はエリザベートを演じたどの方も本当に美しかった。

照明、セット、衣装が最大限美しくなるようにセッティングされていた。

ただ、今回のちゃぴの美しさは半端ない。ためいきが出てしまったくらい。

スタイルのよさ、顔の小ささ、手足の長さがそうさせたのだと思っている。

あの場面はトートも観たい、フランツも観たい。

でも、オペラグラスはちゃぴエリザにロックオンされてしまった。

 

 

二幕

トート閣下とルドルフの「闇が広がる」が好きなシーン。でも今回はいい印象なし(爆)

 

「精神病院訪問」

ウィンディッシュ嬢を演じる海乃美月(以下、うみ)とのシーン。

身体は自由だけど心を拘束されているエリザベート。

身体は拘束されているけど心が自由なウィンディッシュ嬢。

 

もし、代われるなら、代わってもいいのよ。

私の孤独に耐えられるなら。

あなたの魂は自由だわ。そうよ、自由。

私の魂は旅を続けても、束縛されたまま。

あなたの方が、自由。

精神疾患のあるウィンディッシュ嬢は「自分こそがエリザベートだ」と名乗り取り乱す。

彼女をなだめるエリザベート。泣きだすウィンディッシュ嬢。

 

ここのシーン、東宝だと「違う!私がエリザベートよ!あなたはエリザベートではない!」的な感じで強く描かれていると記憶してますが、月組エリザはエリザベートがウィンディッシュ嬢を受け入れ、ウィンディッシュ嬢が救われるイメージ。

 

自身の黒い扇を手渡し、彼女のボロボロの白い扇を受取る。

不覚にも泣いてしまった。

扇のシーンは東宝にはなかった。花組の時にもなかった。ググってみると2016年の宙組エリザからのシーンみたいです。

うーーーん。宙組観てるはずなのに・・・記憶ない。

 

余談ですが・・・

うみも歌うまジェンヌさん。

次のトップはうみだといいなぁって思ってたんだけどな。

違ったなぁ。

 

他にもルドルフの霊廟のシーンや最後のシーン。書きたいことがまだまだあります。

なので、次回に持ち越します。

フランツを演じる美弥るりか(以下、みやるり)についても書きたい。

月組エリザベートで一番楽しみにしてたのは・・・実はみやるりだったりする。

本当に色気のあるフランツだった。

本編後の群舞のみやるりは圧巻。

 

ということで・・・後編につづく。

 

つらつらと書き綴ってみましたが・・・

月組のトップはある意味、ちゃぴだったんだな。と思う今日この頃です。

 


 

 



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