フラスタ価格に疑問、根拠を知るべし

はなしごとのひとりごと 2018.11.28

 

 


 

「フラスタ・スタンド花の価格をとても高く吊りあげられた(怒)」

「友達に価格を言ったら詐欺だと言われた(泣)」

価格相場がわからない

 

セミカスタムで注文する花屋さんはバルーン1つ○円と比較的明朗会計です。

ただオーダーメイドで一人一人にあったお花をつくる場合、そんな簡単には価格が出しにくいです。

 

今回は花屋さんが価格を決める根拠を表裏なく話してしまいます。

これを知ることで、失敗や後悔なく納得のいくお祝い花がを贈れるようになるので。

 

 

価格を決める要因①仕入れ原価

花材や資材の仕入れにかかる金額。

種類や量から計算します。

一般的に花屋さんの原価率は3~4割と言われています。5割かけるところもあります。

使用した原材料費が4000円だったので、価格は3倍の1万2000円。

こんな簡単には計算しません。

 

例えば2つしか使用しない花材も、20個仕入れなくてはいけない場合もあります。

 

夢メッセみやぎ 乃木坂46 阪口珠美様の握手会祝い花

 

このお花には「真珠の木」という鉢物が組み込まれています。

ただとても特殊なため、使用しない分まで仕入れなくてはならず、他で売ったり使用することはほぼできません。

中小規模の花屋さんとしては、この使用しない分まで経費をいただかないとこの花材は使うことはできないです。

 

赤字になってしまうので。

 

特殊花材でなくとも、お花屋さんは必ず余分に仕入れをします。

それは不測の事態の時のための保険です。

 

依頼する側としては、実際に使われていない分まで・・・という気持ちは当然わかります。

 

[対策]価格交渉、またはその花材を本当に使うべきか、お花屋さんときちんと打ち合わせる必要があります。

 

 

価格を決める要因②仕入れ時期

同じ花材でも時期によって仕入れ価格が全然変わります。

バラは夏に買うか、冬に買うか。

今時からクリスマスシーズン、メチャメチャメチャメチャ高くなります。

極端に言って倍近く変わります。

 

似たデザインのフラスタを贈ろうと参考画像を元に相談、同じ花材を使用しても時期で価格は全然変わってしまいます。

 

[対策]贈りたいお祝い花の希望にどんな花材が今使いやすいか、お花屋さんに聞くのが一番です。

 

 

価格を決める要因③配達回収

楽屋花は回収がなしで最低1回、フラスタは配達と回収2回会場に花屋さんが足を運びます。

宅配とは違い、つくり手の花屋さん自身がお届けや回収するのは、

・レギュレーション上の日時指定を守るため

・サイズ規定の修正をするため

・移動途中でお花が折れたり資材が破損しても直すため

です。

宅配ではどれも対応しきれません。

 

ただこれは花屋さんにとって相当な負担です。

会場まで10分程度なら何も問題ないです。

実際には配達に往復1時間、会場で30分~1時間、回収に1時間かけると2時間半。

これだけの時間、他の仕事ができなくなるのは花屋さんにとってとても大きな損失です。

配達は誰が行ってもいいのではなく、直せる人、連結などは現地組み立てもあるので店長さんクラスが行くことが多いです。

少なく見積もっても3~4000円は経費でかかっていると考えるべきです。

さらに遠方で高速を使ったら。ガソリン代は。

 

「配達料無料」「回収料無料」とうたっていても、絶対価格に組み込まれています。

この分が0円でできるわけがありません。

それもあるので1基でも多く複数基でお届けをして採算を合わせたりしています。

 

くれぐれも、都心の花屋さんに「幕張メッセまで5000円のアレンジ」を依頼するのはだと知ってほしいです。

 

逆にお花屋さんの配達ルート内でお届けできる場合はうまく調整して配達料をサービスしてもらえることもあります。

 

[対策]お花屋さんには率直に「同じ会場に予定が入っているか」聞くのが一番です。

 

 

価格を決める要因④技術料

この言い方はグレーに聞こえるかもしれませんが、お祝い花は同じにみえてつくり方が全然違う方法が多々あります。

例えば着色加工。

「青い花を使いたい」

 

お祝い花、青・紫・黒・茶・金・銀など配色の注意と対策

 

既に染めてあるお花は仕入れ価格が高いです。

白バラを丸一日かけて液材を吸わせてムラなく染める、こういう工程がかかればその分労賃は増えます。

 

また、お花で何かの形を模する、

参考:モチーフデコ一覧

これらは通常と全く異なる工程があります。

通常はポッド(バケツ)や決まった形の花器にお水ひたひたのオアシスを詰め、そこにお花を挿していきます。

お花の長短、形状で全体のデザインをするので、そこまで何かの形を再現できません。

モチーフデコは土台から形作るので、会場でも一目で何かわかりやすく人目を引きやすいです。

この土台づくりの工程がある分、花材量、サイズだけでなく大きく価格が跳ね上がります。

渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール 佐藤昇様のコンサート公演祝いジュラル星人モチーフスタンド花

 

[対策]時間と予算に余裕がない場合は、工程が多くなるものは諦め、次回にまわす

 

 

どうしてもお祝い花を贈りたい。

でも予算がちょっと厳しい。

そんな時はこれらを踏まえてお花屋さんと打ち合わせをするとコスパよくなりますよ。

 

・余っても他でも使用できる花材

・時期的に仕入れが安い花材

・主要配達地域内、もしくは同じ会場に依頼が複数入っている

作業工程が多くならないデザインにする

 

たまに、「サイズは小さくてもいいので」と価格を下げようとする方がいますがあまりそれは意味がないです。

サイズが多少小さくなっても工程が減らない、配達回収が大変なままでは価格が下げにくいです。

 

 

花贈りをもっと楽しいものに。

失敗のない、後悔のない花贈りにするために。

 

参考までに。

 

 


 

 



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